第27回関西MISt研究会

MIST学会員 各位

拝啓
 平素よりご高配を賜り誠に有難うございます。この度、第27回関西MISt研究会の当番幹事を拝命いたしました日野記念病院 滋賀脊椎センターの石部達也と申します。MIST学会の会員の先生方に研究会のご案内をさせていただきます。

日 時 :2023年10月14日(土曜)13:00-18:00
会 場 :梅田スカイビル 〒531-6039 大阪府大阪市北区大淀中1-1-88
電話番号:06-6440-3899
テーマ :急性期を過ぎてしまった骨粗鬆性胸腰移行部骨折の手術戦略

 骨粗鬆症に伴う胸腰移行部の椎体骨折は、早期診断・早期治療で良好な成績が期待できます。しかし、受診や診断の遅れから偽関節、後弯変形、神経症状に対処せざるを得ないケースに頻繁に遭遇します。シンポジウム1では「胸腰移行部骨折に対する各術式の利点、欠点、限界点」をサブテーマとして議論します。たたき台として我々の施設で経験した成績不良例などを提示させていただき、その後にエキスパートの先生方をお招きして、各術式の選択基準や手技のコツなどをご講演いただきます。
 シンポジウム2では、「骨粗鬆症に負けない医療材料の選択」をサブテーマに選びました。ステント併用椎体形成術や、棘突起プレート、椎弓根螺子を安定させるためのセメントなど新たに選択できるようになった手技についてエキスパートの先生方をお招きして、これまでの成績と率直な使用感についてもお話しいただきます。
 特別講演1では、茅ヶ崎中央病院の武政龍一先生をお招きしました。武政先生は高知大学在籍時から椎体形成術や経椎弓根的椎体置換術の報告を多く行ってこられました。その緻密かつこだわりの技術をご披露いただく予定です。
 特別講演2では、新潟脊椎外科センター/新潟大学の渡邊慶先生をお招きしております。渡邊先生は、骨粗鬆性胸腰移行部骨折に関して国内最大の多施設研究を報告されています。多くの術式に精通しておられ、脊椎再建術の現状と課題についてご講演をいただく予定です。
 さらに、例年大人気のワークショップを今年も用意しております。コメディカルの方が生体豚を用いて脊椎固定手技を体験していただくセミナーや、若手医師の方がlateral interbody fusionを中心としたMIStの基本手技を学べるセミナーも用意しております。
 今回は骨粗鬆症に伴う胸腰移行部骨折の手術に特化した内容となっております。テーマは限定されていますが、充実かつ実践的な内容にさせていただきました。多くの方々のご参加を願っております。
敬具



プログラム

第27回 関西MISt研究会 プログラム案 (2023.5.27時点; 演者・座長とも確定)

日 時  :2023年10月14日(土曜) 13:00-18:00
場 所  :梅田スカイビル 
当番幹事 :日野記念病院 滋賀脊椎センター 石部達也
テーマ  :急性期を過ぎてしまった骨粗鬆性胸腰移行部骨折の手術戦略
【第1会場】
13:00-13:10 開催挨拶 日野記念病院 滋賀脊椎センター 石部 達也
13:10-14:30 シンポジウム1 胸腰移行部骨折に対する各術式の利点、欠点、限界点
(11分+質疑応答5分 ×5名= 80分)
座長: 近畿大学奈良病院  戸川 大輔 先生
おおさかグローバル整形外科病院  藤尾 圭司 先生
1.当院の成績不良例からみた各術式の限界点(仮題)
  日野記念病院  田中 真砂史 
2.椎体形成術でどこまで攻めるか (仮題)
  大阪公立大学  高橋 真治 先生 
3.BKP+PPSの限界(仮題)
  兵庫医科大学  都井 政和 先生
4.遺残後弯変形に対する前方手術(仮題)
   関西医科大学  石原 昌幸 先生
5.遺残後弯変形に対する後方手術(仮題)
   香芝旭ヶ丘病院 松森 裕昭 先生
14:30-14:50 休憩20分
14:50-15:50 シンポジウム2 骨粗鬆症に負けない医療材料の選択
(8分+質疑応答 4分×5名=60分)
座長: 府中病院 笹岡 隆一 先生
神戸大学 由留部 崇 先生
1.BKPとVBSの使い分け(仮題)
  和歌山医科大学 紀北分院  延與 良夫先生
2.棘突起プレートの有用性 ―当院の不具合例から学んだこと―(仮題)
  能登川病院  増田 尚也 先生
3.BKP貫通螺子の実際(仮題)
  京都市立病院  竹本 充 先生 
4.Fenestrated screwのコツ1(仮題)
  丸太町病院  槇尾 智先生 
5.Fenestrated screwのコツ2(仮題)
  兵庫医科大学 木島 和也先生
15:50-16:10 休憩20分
16:10-16:45 講演1(30分+質疑応答5分)  (HOYA technosurgical共催)
座長:関西医科大学  谷口 愼一郎 先生 
演者:茅ヶ崎中央病院  武政 龍一先生
16:50-17:50 講演2(50分+質疑応答10分)  (デピューシンセス共催)
「骨粗鬆症性椎体骨折に対する脊椎再建術の現状と課題:骨形成促進薬の役割も含めて」
座長:丸太町病院  原田 智久先生
演者:医療法人愛仁会亀田第一病院 新潟脊椎外科センター 副センター長
    新潟大学医歯学総合病院整形外科 特任教授
渡邊 慶 先生    (名前・所属はご本人に確認済み)
17:50-18:00 閉会挨拶 次回当番幹事 丸太町病院 原田 智久先生
集合写真
18:15–20:00 情報交換・施設紹介・症例提示
【第2会場】
14:30-15:50 コメディカル向けハンズオンセミナー
豚(P-BONE)を使った手術手技の体験
共催:デピューシンセス
講師:堺市立総合医療センター 石井 正悦 先生
14:30-15:50 若手医師向けハンズオンセミナー
共催:XLIF(ニューベイシブ)
座長:大室整形外科 大室 智士 先生 
(終了後、第1会場へ集合)