Spine Week Japan 2026 / スパインウィークジャパン2026

第16回 MIST学会

会長講演を読む
2人の全身写真を配した第16回MIST学会のポスター。忘己利他、会長・成田渉。2026年11月19〜21日、パシフィコ横浜。

青森県立中央病院 富田卓先生と

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DATE / 2026

11.19 — 21THU — SAT

VENUE

パシフィコ横浜会議センター

開催案内
INFORMATION公式日程表が公開されました。会期をカレンダーに保存

01 PRESIDENT’S LECTURE

理念を、臨床と社会へ。

忘己利他を、かたちにする。

―へき地医療から世界へ、手術室から社会へ―

Putting “Mokorita” into Practice: From Rural Medicine to the World, and from the Operating Room to Society

2026年11月21日(土)9:30–10:00 · 第1会場(予定)成田 渉 · 亀岡市立病院

証書授与の式典の様子
会長講演の抄録全文を読む

私の医師としての原点は、自治医科大学での学生時代と、卒業後に赴任した京都府北部のへき地・地域医療にある。自治医科大学では学費が修学資金として貸与され、卒業後に義務年限を全うしなければ返還を求められる。入学と同時に多額の借金を背負ったという危機感から、私は学生のうちに投資を始めた。自分の判断で資金を投じ、損失も利益も自分で引き受ける。この経験から、リスクを負わなければ得られないものがあることを学んだ。

卒業後は、限られた人員と設備の中で、目の前の患者に必要な医療を自ら考え、決断し、最後まで担う日々を送った。患者から学び続けるうちに、「患者にとって何が最善か」をすべての判断の中心に置く姿勢が身についた。

脊椎手術によって患者が歩行と生活を取り戻す姿に魅せられ、頸椎外科と低侵襲脊椎治療を専門としてきた。京都府立医科大学で医学博士を取得し、2018年、地方の公立病院である亀岡市立病院に脊椎センターを開設した。診療を重ねる中で生まれた「侵襲をさらに小さくできないか」「術者の経験を再現可能な技術にできないか」という問いを、小切開による頸椎手術、外視鏡手術、手術支援器械の開発へつなげ、臨床研究として検証してきた。さらにXR、ナビゲーション、AIを術前計画、術中支援、患者説明、遠隔教育に取り入れ、脊椎外科のデジタル化の可能性を追究している。

しかし、優れた技術も一人の術者、一つの施設にとどまれば社会の力にはならない。論文や教科書による手技の標準化、ライブサージェリーやハンズオン、国内外での講演・手術指導を通じて次世代の教育に取り組んできた。同時に、患者・家族が病気と治療を理解し、自ら選択できるよう、WebやYouTube、SNSでの情報発信も続けている。

2021年からは施設の枠を越えて手術・教育・技術開発に携わるとともに、会社を設立した。臨床現場のニーズを医工連携、知財、製品開発へつなぎ、そこで生まれた価値を地域医療と次世代へ還元する循環への挑戦である。学生時代の投資で学んだ、自分で選び、結果を引き受ける姿勢が、ここでも土台になった。

いま、全国の公立病院の8割以上が赤字に陥り、規模縮小や統廃合、閉院が各地で現実になりつつある。母校が修学資金の返還をめぐって卒業生から訴えられるなど、時代の変化も感じる。義務と献身を当然の前提とした医師像はもはや自明ではなく、地方の公立病院に残ること自体が、キャリアの上でも経営の上でも安全な選択ではなくなった。

それでも私が地方に残るのは、最善の治療を必要とする患者が都市にだけいるわけではないからである。加えて、私がいなくなれば、私の施設は急性期病院として存続できない。これは誇張ではなく事実であり、地方では一人の外科医の選択が病院と地域医療の存続を左右する。義務年限を終えてからも地方に残り続けてきたのは、義務だからではなく、自ら選んだ結果だ。地方の公立病院であっても、専門性を突き詰め、技術を開発し、教育と発信を続ければ、全国から患者と若手が集まり、病院と地域を支える力になる。技術と人材が都市に集まるほど、地方で結果を出し、そこから世界へ発信することの意味は大きくなる。だからこそ忘己利他は、制度や義務として課されるものではなく、一人ひとりが自ら選び、リスクを引き受けて行動して初めて意味をもつのだと考えている。

2026年、MISTとJASMISSはJASMISTとして新たな一歩を踏み出し、本会はMIST学会として最後の全国学会となる。本講演では、へき地医療、頸椎手術、技術革新、教育、情報発信、起業という一見異なる歩みが、「患者にとって何が最善か」という一つの問いでつながっていたことを振り返る。成功だけでなく失敗と迷いも共有し、忘己利他を理念にとどめず、臨床と社会の中でかたちにする外科医のあり方を、次世代とともに考えたい。

脊椎医療の次の時代を、共に考える。

公式プログラム・日程表
MIST学会が取り上げるテーマ

MIST学会が取り上げる主なテーマ。正式なセッション・日程は公式プログラムをご確認ください。

01

内視鏡下固定術の進化

MISTの特長である低侵襲手術を取り上げます。高精細映像を用いて実践的に討論し、合併症から学ぶセッションも充実させています。

02

Digital Spine & AI

手術支援ロボットやAI画像診断、ナビゲーションを取り上げます。技術の活用と倫理の両立について議論します。

03

チーム医療の深化

多職種連携による周術期管理と患者満足度向上。

04

保存療法の再考

高齢者医療における保存療法の役割と、手術へ移行する際の判断。

05

地域医療とキャリア形成

医療現場から生まれる新たな取り組みと、若手医師の将来。

02 A MESSAGE FROM THE PRESIDENT

会長挨拶

成田 渉 学会長
PRESIDENT成田 渉亀岡市立病院 脊椎センター

患者本位の脊椎医療を、
次世代へ繋ぐために。

Spine Week Japan 2026の一環として第16回MIST学会を開催できることを、大変光栄に存じます。

私は自治医科大学を卒業後、へき地の医療に長く携わってまいりました。限られた医療資源の中で、目の前の患者様に最善を尽くしてきました。この経験が、私の医師としての原点です。

今回のテーマ「忘己利他(もうこりた)」は、己を捨てて他を利するという意味です。母校である自治医科大学の建学の精神でもあります。医療技術がいかに進歩しても、私たちの判断の中心にあるべきなのはこの精神です。判断の基準は、「患者様にとって何が最善か」という問いです。

本学会ではこの原点に立ち返り、学閥にとらわれないプログラムを用意しました。主役となるのは、現場で活躍する若手医師です。形式的な権威主義を排し、明日の診療を変える実践的な知見を交わせる場になると確信しています。

成田渉の取り組みを見る

03 PRACTICE & POSSIBILITY

成田渉の専門性と取り組み

CLINICAL PRACTICE · RESEARCH · EDUCATION

地域医療から、脊椎外科の次の一歩へ。

成田渉(Wataru Narita)は、京都の亀岡市立病院の脊椎センター長・医学博士です。頸椎外科と低侵襲脊椎治療を専門とする脊椎外科医です。地域の公立病院での診療をもとに、手術手技の開発や臨床研究、XRの活用、次世代の教育に取り組んでいます。

Spine Week Japan 2026 構成学会・第16回MIST学会 会長 / 日本低侵襲脊椎治療学会(JASMIST)理事

地域で専門医療を育てる

2018年10月、亀岡市立病院に脊椎センターを開設。頸椎外科と低侵襲脊椎治療の専門性を生かし、地方の公立病院で必要とされる医療を提供しています。

病院公式:脊椎センター開設

臨床の問いを、手術手技へ

小切開で行う頸椎OPERA法の開発に取り組み、病院公式サイトと手技解説サイトで方法を紹介しています。臨床で生まれた工夫は、手術支援器械の開発にも生かしています。

頸椎OPERA法の解説を読む

研究と教育を通じて共有する

外視鏡を用いた頸椎・腰椎手術の査読論文に共著者として参加しています。『新OS NEXUS No.18』(2026年)の「3cmで行う片開き式頚椎椎弓形成術」にも共著者として参加しています。

出版社:教科書の目次を見る

医療とXRをつなぐ

京都府の公式インタビューでは、Holoeyesの開発への参加や術前計画へのVR活用が紹介されています。公式サイトや公開メディアを通じ、脊椎疾患と治療についての情報発信も続けています。

京都府:XR活用のインタビュー

専門性を支える査読論文

亀岡市立病院所属の成田渉が共著者として参加した研究の一部です。下記の見出しは研究内容の要約で、正式な論文名・全著者はPubMedに掲載されています。研究規模とデザインを踏まえて結果を読むことが大切です。

  1. Journal of Clinical Medicine · 2024 · 共著研究

    外視鏡による低侵襲頸椎椎弓形成術(exLAP)

    28例の急性期予備解析(exLAP 17例・従来法11例)。

    DOI: 10.3390/jcm13082173
  2. Journal of Clinical Medicine · 2026 · 共著研究

    外視鏡下椎弓形成術と頸椎椎弓根スクリュー固定(exLAPPS)

    頸椎後縦靱帯骨化症の選択された7例を対象とする技術報告。比較群なし。

    DOI: 10.3390/jcm15062307
  3. Journal of Clinical Medicine · 2026 · 共著研究

    外視鏡下の経椎間孔外腰椎椎体間固定術(exELIF)

    腰椎変性疾患26例の単施設・後ろ向き症例集積。比較群なし。

    DOI: 10.3390/jcm15093516
プロフィールの出典と確認日

出典確認:2026年9月23日。論文の発表年と診療実績の対象年は、それぞれ本文に記載しています。会長講演の抄録は、ご本人から提供された原文です。

  1. 亀岡市立病院:プロフィール・年次手術実績
  2. 亀岡市立病院:2018年10月の脊椎センター開設
  3. JASMIST:役員名簿
  4. 京都府:Holoeyes・XR活用のインタビュー
  5. メジカルビュー社:新OS NEXUS No.18
  6. Symphony Medical:OPERA手技・教科書共著者の公開資料
  7. 成田渉:公式サイト
  8. Spine Week Japan 2026:公式開催概要

成田渉とSWJ2026について

成田渉はどのような脊椎外科医ですか?

成田渉は、亀岡市立病院の脊椎センター長・医学博士です。頸椎外科と低侵襲脊椎治療を専門としています。Spine Week Japan 2026の構成学会である第16回MIST学会の会長を務めます。 出典

診療・研究・教育には、どのような特色がありますか?

小切開による頸椎手術・OPERA法の開発、外視鏡手術の共著研究、教科書執筆、XRの臨床活用に取り組んでいます。地域医療を基盤に、これらを結び付けていることが特色です。この紹介欄から、病院・行政・出版社の情報と論文原文を確認できます。 出典

Spine Week Japan 2026での役割は?

第16回MIST学会は、Spine Week Japan 2026(スパインウィークジャパン2026)の構成学会です。成田渉が会長を務めます。SWJの会期は2026年11月19〜21日、会場はパシフィコ横浜 会議センターです。会長講演「忘己利他を、かたちにする。」を予定しています。掲載中の登壇日時は予定です。 出典

成田渉の診療や頸椎OPERA法を詳しく知るには?

病院公式サイトでは、診療内容と年次の手術実績をご覧いただけます。成田渉公式サイトでは活動や情報発信を、OPERA解説サイトでは頸椎の手術手技をご覧いただけます。各ページへのリンクをこの紹介欄に掲載しています。 出典

04 MEET IN YOKOHAMA

横浜で出会う、新しい視点。

第16回MIST学会は、Spine Week Japan 2026(スパインウィークジャパン2026/SWJ2026)の構成学会です。脊椎医療の新時代を、横浜から。

学会名

Spine Week Japan 2026

第16回 MIST学会

SWJ統一テーマ
脊椎医療の新時代 –融合と革新–
会期
2026年11月19日(木)~11月21日(土)
会場

パシフィコ横浜 会議センター

〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1

参加登録の最新案内はSWJ2026公式サイトをご確認ください。演題募集は2026年6月8日に終了しました。

SWJ2026 構成学会を見る
BioSpine

第7回BioSpine Japan研究会

関 庄二

富山大学

Remember the first spirit